2013年07月18日

夏の着物は、やっぱり麻!

私はずっと新之助上布(近江上布)に関わってきたので
夏きものは、麻がぜったい涼しい、ということは自信を持って皆さんに申し上げています。

麻きものに出会う前、夏の絽やゆかたはかなり暑くて、
良く言われるのですが「夏のきものは忍耐よ!」みたいに、私も思っていました。

麻(近江上布、というか新之助上布)に初めて袖を通した時の驚きと言ったら!

そんなこんなで、夏はほぼ新之助上布ばかり着ていましたが
「どうしてみなさんこんなに小千谷縮が好きなんだろう。
どうして同じくらいの価格と同様の商品の近江上布より、人気なのだろう?」

現場を見て、作り手の職人の商品への誠実さを良く知っている身としては、腑に落ちないのでした。

小千谷縮とは、いったいなんだ?
そう思った私は、とうとうこの夏、初めての小千谷縮を仕立ててみました。
信頼のおける呉服屋さんで(というか、父の友人からご紹介を受けたので、私にとっては身内のようなお店)小千谷欲しいんですけどー、とお願いして、何点か入った商品のうち、これは流石にヤバいでしょ、というものや高くて買えませんや、縞柄だと、新之助上布みたいですね・・・と消去法で
無地の淡いクリームの反物になったのでした。

これは新之助上布本麻

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こちらは今年つくりたて小千谷

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良いアドバイスをくださる担当の方曰く
「綺麗色だから顔映りが少しくすむから、色半襟必須ね」との重要なアドバイスを受けて

お仕立ておろしをして見たのでした。

1日着用したくらいでは、よくわかりませんが 〜
とりあえず感じたこと。

☆ 透けますねー?若干糸の(打ち込み)本数が少ない気が
☆ 新之助上布より硬い感じ(これはお客様によく言われます)
☆ この「つるっと」した感じ、何でしょう?→ どなたか教えてください、というか、大西新之助商店で大西氏に聞いてみます(専門家ですから)

透け感があるだけに、風が良く通るような気もします。硬さがある分も、涼しいかも。

うーん、やはり実際に着てみないとわからないことが多いものです。

後、気になるのは、洗濯後の縮みがどのくらいかるかです。
またお洗濯してみて、ご報告します。

それから、お付き合いのある染色家の小倉充子さんに、「麻帯揚げ、是非作ってください」
とお願いし、小倉先生も「また作ってみたかったのよ」(以前作られたことがあると思いました、確か)
と乗ってくださって、その後展示会用に制作下さった麻帯揚げ!

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麻の帯揚げがいいのよ、と、何度かお客様から伺ったことがありました。
目から鱗の、締めやすさと、しゃりっとした質感。楊柳のある生地を使ったので、帰って皺も気にならず。

結び目に柄が来るといいよねー、との先生のセンス、さすがです。ワンポンとの金魚が本当にすてき。
麻なので、たっぷり汗をかいても大丈夫。

夏きものは、麻で。

たまには絽も着たいですが・・・

posted by にびいろ at 17:01| Comment(0) | きものときもの周り

2013年07月11日

「きものサローネ in 日本橋 2013」新之助上布webshopとして出展します!

梅雨が明けて、「うわー来た!猛暑」と思っていた矢先、百貨店のセールをしないブランドは
もう秋の装いをディスプレイしていてびっくり。
アパレル業界にいると、季節感が狂うのもわかります。

さて、そんなことをいいつつも
こちらも10月のイベント 参加のご案内です

★☆ 大西新之助商店の「新之助上布webshopとしての参加です。小さなブースですが、新之助上布を是非お手に取ってご覧下さい。
   小さなブースには、個性的なwebshopやクリエイターが多数参加します。目から鱗のコーディネートも。
   きものの自由な楽しみ方を、ご提案出来たらと思います。

☆★ 昨年始まったきものと日本橋の魅力を問う、大イベント 昨年は、何がどうなるんだろう?ドキドキでしたが
   大盛況に終わりました。今年は昨年の反省も踏まえ、バージョンアップしています!

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昨年の会場 大ディスプレイ

「きものサローネin日本橋 2013」〜きものに溺れる三日間

日時 10月20、21、22日 の三日間
   10:30〜21:00
会場 日本橋三井ホール (COREDO室町 4,5F)
   野村コンファレンスプラザ日本橋 (YUITO5,6F )

オフィシャルサイト  http://kimono-salone.com


posted by にびいろ at 15:23| Comment(0) | きものときもの周り

2013年06月23日

10年近く履いている下駄

かれこれ10年くらい前、京都で着付けを習ってる先生と、呉服屋さんの展示会で初めてお仕立てというものを
自分で経験しました。
それが、竺仙の綿絽の浴衣でした。何となく京都好みだなあ、と感じる納戸色の小振りの菖蒲の連続柄でした。
そしてその半年後くらいに、買った下駄も、浅草の履物屋さんで、初めて鼻緒を挿げてもらって買ったのでした。

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着物の世界は、お仕立て(オーダーメイドやパターンメイド)が多いですね。
昔は洋服もそうだったのでしょうけれど(NHK朝の連続ドラマのカーネーションから情報w)、今はすっかりオーダーの方が稀。

この下駄はずいぶん手荒に履いて、旅行に着物で行ってこの下駄を履き続けて底をすり減らしたり
あちこちぶつけて、黒の塗りは剥げてくるし。
そして鼻緒も、擦り切れ気味になってきましたし、赤い矢絣の鼻緒で気に入っていたのですが
今の私の着物には、少々赤の矢絣は可愛らしすぎるかなあ。と。

昔この下駄を求めた、履物屋さんに持って行ってみると
すっかりすり減ってあちこち塗りが剥げたり欠けたりした部分を貼ってくれて
新しい鼻緒にすげ替えることができました。

鼻緒は少し渋いものにして、すっかり生き返りました!
これから浴衣のシーズンです、下駄は大活躍。
私は麻や綿麻の着物を着る機会が多いので(絹物でさえ普段着ばかり)、下駄は重宝です。

やはり、既成の出来上がったものだけでなく
専門の人が作ってくれるもの、何度も修理に持って行けるものっていいですね。

そう言う意味でも、きものと着物周りの小物、そしてそれをきちんと小売りして下さる人、
は長いおつきあいが出来るんです。どんな形態のお店であれ、デパートであれ、町の呉服店さんであれ、webshopであれ
アフターケアも仕事のうち、と思って下さるお店は、着る人にも作る人にも、環境にも、見方ですね♪
posted by にびいろ at 23:43| Comment(0) | きものときもの周り