2015年08月28日

短歌と文房具と。

webサイトで運営している短歌会?「うたらば」が発行している短歌と写真のフリーペーパー
「うたらば」を求めて
東上野の「GOAT」さんに初めて行きました。
多くの方には、東上野ってどこ?だと思うのですが
鈍色舎 近藤恭子的に言うと「新之助上布とその仲間達」展を毎年開いていただいている
ギャラリーしあんさんの近所。
上野広小路から蔵前に向かう辺りのエリアです。

小さな文具店「GOAT」は1Fに「Coquette」さんという素敵なカバン屋さんがあるビルの3階になります。
この昭和の香りたっぷりの狭いビルが味があってなかなかソソラレマス。
ポストが面白かった。

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「うたらば」はこんなフリーペーパー

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ストーリー性のある美しい写真とともに短歌を読むと、イメージの色彩が広がります。
写真集としてもきれい!フリペなんて、なんて贅沢なの?

文具は、懐かしいもの、昔からの超定番のハイクウォリティなもの、カワイイもの。個性的なもの。
文具好きにはパラダイスですね。小さなお店ですが、1時間は居座れます、私は。

そんなご近所があってウレシイ。
posted by にびいろ at 15:45| Comment(0) | 下町の風情

2013年06月19日

浴衣を着たくなる、下町の夏を迎えるお祭り

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7月になると、この辺は「地味だけど風情のある」お祭りが次々と。

6、7月と11、12月 はお祭りシーズンですね。

まずはメジャー級の「入谷あさがお祭り」

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畏れ入谷の鬼子母神様の朝顔市として有名なこのお祭りは、深夜、早朝から(朝顔だから)なので言問通りが交通止めになるほど。
かなりの人で賑わいます。若い人も多いので、「今年の若者浴衣」をチェックするのに最適!
朝顔は一鉢けっこうなお値段なのだけど、なんとなく見ていると欲しくなります。

もうひとつ、浅草寺の四万四千日 ほおづき市も翌週くらいに。なぜかほおづき市は毎年雨になるような・・・
しっとりぬれた浅草寺の赤いほおづきも色彩的にインパクトがあるんですけどね。

そして、小野照先神社の大祓

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茅の輪くぐりと富士(塚)登山、そしてキキョウなど花の鉢をくれます。
この富士塚がけっこうおおきいので、登るのが楽しいのですが、浴衣、下駄でいくと足下がちょっと危ないかも。
人形(ひとがた 紙で出来た人の形をしたもの)をもっていくと、お祓いをしてくれます。

合羽橋七夕祭り 

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合羽橋商店街は、合羽橋通り(厨房道具の専門店が並びます)と交差する
そんなに道幅は広くない商店街ですが、距離が長いんです。地元のお肉屋さんとか、八百屋さんとか、乾物屋さんとか(ここは知る人ぞ知る乾物店全国の乾物がいろいろあって楽しい)、普通の商店街です。徐々に人も少なく高齢化して、少しずつ閉店の店舗が出てきましたが
まだココの商店街は「生きて」います。

ココの七夕祭りはけっこう気合いが入っています。ぶらっと見に行くといろいろ楽しい。
地元の小学生の鼓笛隊のパレードとか、おわら風の盆保存会のひとたちの風の盆が夕暮れ時に通るので、それを見るのが好き。

現代の生活から、ちょっと時空がずれたような感覚になれるこんなお祭り。おしゃれでも何でもないところも下町ならではの魅力なのです。
こういうときにこそ、浴衣が着たくなります。



posted by にびいろ at 23:02| Comment(0) | 下町の風情

2013年04月08日

朗読独演会 池波正太郎「本所・桜屋敷」

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西早稲田の裏路地を入ると、昔のような光景の家並みがありました。
早稲田近辺にこのようなおちついた町があるとは・・・ちなみに諏訪町です。

その木造古民家の一軒家を借り切ってのイベント
「日本ノコトハジメ〜桜残月」を訪ねました。

きものときもの周りのものを、自分たちで作っているクリエイターさん達が集って
それは個性的で楽しい商品ばかりでした。目の保養とともにお財布が軽くなりました・・・

その最終日、昨日4月7日
「粋ことば江戸の春を感じる朗読独演会」
 佐藤光男さんの朗読で
池波正太郎 鬼平犯科帳 より「本所・桜屋敷」 を聞きました。

佐藤光男さん
http://www.facebook.com/unosuke0914

美しい古民家の会場、きものを着て畳に座って、
朗読会のまえ、深川めしのおしのぎと桜茶をいただき
その時点で、もうすっかり場と空間の魔力に酔っていたのだと思います。

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美味しかった・・・

でも、朗読は本当に素晴らしく「一人芝居」の迫力そのものでした。
俳優さんというのは、ここまでの表現をされるものなのか、間近に観て、透き通る声を聞きながら
まるで、江戸、本所、隅田川の景色が目の前に浮かぶようでした。

私も池波正太郎は大好きな作家で、特に「鬼平犯科帳」は愛読しましたが
なにしろ父が池波正太郎が大好きで、実家に山のようにあり、父の大好きな二大作家なはず(もう一人は内田百閨j
父と一緒に、テレビの「鬼平」もいつも観ていました。中村吉右衛門の鬼平のカッコよかったこと!
父はまだ存命ですが、すっかり気力も萎えてさまざまなことをおっくうがるようになりました。
ですが、この独演会は聞かせてあげたかった。
父は質素で高価なものに興味の無い人でしたが、江戸古地図だけは、みかけると必ず欲しがりました。
私が下町に住むことになって、大喜びしたのも父でした。

あー、また私の「ファザコン」全開ですが、本当に心が洗われた一夜でした。

映像や画像の視覚情報もとても好きで、映画や絵画や写真も大好きです。自分で制作したいと思った事もあります。
ですが、「ことばの力」を最近強く感じます。イマジネーションと思考力は、ことばによってこそ鍛えられるのではないか
と思ったりしています。

posted by にびいろ at 12:11| Comment(1) | 下町の風情