私はずっと新之助上布(近江上布)に関わってきたので
夏きものは、麻がぜったい涼しい、ということは自信を持って皆さんに申し上げています。
麻きものに出会う前、夏の絽やゆかたはかなり暑くて、
良く言われるのですが「夏のきものは忍耐よ!」みたいに、私も思っていました。
麻(近江上布、というか新之助上布)に初めて袖を通した時の驚きと言ったら!
そんなこんなで、夏はほぼ新之助上布ばかり着ていましたが
「どうしてみなさんこんなに小千谷縮が好きなんだろう。
どうして同じくらいの価格と同様の商品の近江上布より、人気なのだろう?」
現場を見て、作り手の職人の商品への誠実さを良く知っている身としては、腑に落ちないのでした。
小千谷縮とは、いったいなんだ?
そう思った私は、とうとうこの夏、初めての小千谷縮を仕立ててみました。
信頼のおける呉服屋さんで(というか、父の友人からご紹介を受けたので、私にとっては身内のようなお店)小千谷欲しいんですけどー、とお願いして、何点か入った商品のうち、これは流石にヤバいでしょ、というものや高くて買えませんや、縞柄だと、新之助上布みたいですね・・・と消去法で
無地の淡いクリームの反物になったのでした。
これは新之助上布本麻
こちらは今年つくりたて小千谷
良いアドバイスをくださる担当の方曰く
「綺麗色だから顔映りが少しくすむから、色半襟必須ね」との重要なアドバイスを受けて
お仕立ておろしをして見たのでした。
1日着用したくらいでは、よくわかりませんが 〜
とりあえず感じたこと。
☆ 透けますねー?若干糸の(打ち込み)本数が少ない気が
☆ 新之助上布より硬い感じ(これはお客様によく言われます)
☆ この「つるっと」した感じ、何でしょう?→ どなたか教えてください、というか、大西新之助商店で大西氏に聞いてみます(専門家ですから)
透け感があるだけに、風が良く通るような気もします。硬さがある分も、涼しいかも。
うーん、やはり実際に着てみないとわからないことが多いものです。
後、気になるのは、洗濯後の縮みがどのくらいかるかです。
またお洗濯してみて、ご報告します。
それから、お付き合いのある染色家の小倉充子さんに、「麻帯揚げ、是非作ってください」
とお願いし、小倉先生も「また作ってみたかったのよ」(以前作られたことがあると思いました、確か)
と乗ってくださって、その後展示会用に制作下さった麻帯揚げ!
麻の帯揚げがいいのよ、と、何度かお客様から伺ったことがありました。
目から鱗の、締めやすさと、しゃりっとした質感。楊柳のある生地を使ったので、帰って皺も気にならず。
結び目に柄が来るといいよねー、との先生のセンス、さすがです。ワンポンとの金魚が本当にすてき。
麻なので、たっぷり汗をかいても大丈夫。
夏きものは、麻で。
たまには絽も着たいですが・・・
2013年07月18日
夏の着物は、やっぱり麻!
posted by にびいろ at 17:01| Comment(0)
| きものときもの周り
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