2013年07月25日

和洋の書 @東博 行ってきました(1回目)

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和洋の書 展 行ってきました。
予想違わず、非常に素晴らしかったです。
国宝、重文がこれほど集結した「書」がテーマの展覧会は初めてだろうと思います、まさに東博の真骨頂でしょう。
日本の名筆、や、料紙 解説書等に必ず出てくるような超名品が、すぐ目の前にある感動はひとしおでした。

補足 ※ 東京国立博物館は、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の頂点に立つ
(すみません、同列ですが)ナショナルギャラリーです。
世界中から観光客が来る「ルーブル美術館」や「MOMA」と同じレベルですし
日本の名品が一番揃っているギャラリーであり、研究機関及び世界トップレベルの修復機関でもある
のですが、一般にあまりそういう認識はされていない気がして寂しいです。

◆表題に1回目としたのは、展示を見てこれは確実に数回行くだろうと思ったからです。

・見どころ、名品が多すぎて、1回では全く消化不良、途中で吐きそうになった
・巻子本、装丁本の展示替えがたくさんあり、どれもこれも見たい
・基本的には混むと思われるので、全部をゆっくりじっくり見られる訳ではないので、分割して見ないとムリ
・単眼鏡忘れました、必須かもです。

◆展示の順序は以下の通り ざっと見た感想を連ねます。

第1章 書の鑑賞
第2章 仮名の成立と三跡
第3章 信仰と書
第4章 高野切と古筆
第5章 世尊寺流と和様の展開

○第3章で、平家納経、竹生島経などがあり、この辺りで圧倒されます。やはり荘厳経は見る方も気力体力がいります。
面白かったのは「浅草寺経」。非常に簡素な美しさで、感銘を受けました。

「阿字義」の 状態の良さにビックリ、私はよく知らないのですが、焼けた銀を洗う技術ってあるのでしょうか。
この金銀の砂子撒き装飾の、銀の切り箔も砂子も全く焼けておらず、プラチナ箔なんじゃないかと一瞬思ったほど。保存が良かったのでしょうか? 平安時代 所蔵は大阪藤田美術館

この辺で疲れてくるのですが、ここからがずっと山場が続き

○第4章 で 高野切 他 古今和歌集がこれでもかっというほど。
私は光悦本などをみてしまって、もうキャパシティがいっぱい一杯でした。

○第5章 で ああやっぱりきました「本願寺本三十六人家集」
かなり細分化された展示替えがあり、どのページも見たいとなると
会期末9月まで毎週来なければならないことになります。
その度に同じ入場料を払うのも・・・どうしたらいいのでしょうか?と文句を言いたくなるくらいです。

その後に、四季草花下絵和歌巻(本阿弥光悦)が来るのは、もう「ヒドイ」と言いたくなります(これでもかっという盛り上げ方が)

☆気になった展示品がひとつあります。

初公開とのことで 古今和歌集(修学院切)が出ていました。

平成4年に、これまで最古とされていた古今和歌集よりも古いかもしれない、と新発見されたものです。
気になったのは「修学院切」という名称 
現在の持ち主が修学院にゆかりがあるから(在家するから)とのこと。
修学院?・・・といえば、修学院離宮と、あの、有名な、唐紙の・・・。うーん。京都のことは全く解りませんので
いい加減なことは言えません。個人的妄想です。

ちなみに、料紙は染め紙で、唐紙等の文様や描絵や砂子ではありませんでした。

1回目のレポートはざっくりこんな程度です。一晩寝ましたが、まだ消化出来ていません。

次はいつにしよう、というか、複数回行くので誰か格安にして下さい(1500円 10回行ったら1万5千円です 泣)








posted by にびいろ at 07:28| Comment(0) | art 美術&工芸

2013年07月18日

夏の着物は、やっぱり麻!

私はずっと新之助上布(近江上布)に関わってきたので
夏きものは、麻がぜったい涼しい、ということは自信を持って皆さんに申し上げています。

麻きものに出会う前、夏の絽やゆかたはかなり暑くて、
良く言われるのですが「夏のきものは忍耐よ!」みたいに、私も思っていました。

麻(近江上布、というか新之助上布)に初めて袖を通した時の驚きと言ったら!

そんなこんなで、夏はほぼ新之助上布ばかり着ていましたが
「どうしてみなさんこんなに小千谷縮が好きなんだろう。
どうして同じくらいの価格と同様の商品の近江上布より、人気なのだろう?」

現場を見て、作り手の職人の商品への誠実さを良く知っている身としては、腑に落ちないのでした。

小千谷縮とは、いったいなんだ?
そう思った私は、とうとうこの夏、初めての小千谷縮を仕立ててみました。
信頼のおける呉服屋さんで(というか、父の友人からご紹介を受けたので、私にとっては身内のようなお店)小千谷欲しいんですけどー、とお願いして、何点か入った商品のうち、これは流石にヤバいでしょ、というものや高くて買えませんや、縞柄だと、新之助上布みたいですね・・・と消去法で
無地の淡いクリームの反物になったのでした。

これは新之助上布本麻

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こちらは今年つくりたて小千谷

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良いアドバイスをくださる担当の方曰く
「綺麗色だから顔映りが少しくすむから、色半襟必須ね」との重要なアドバイスを受けて

お仕立ておろしをして見たのでした。

1日着用したくらいでは、よくわかりませんが 〜
とりあえず感じたこと。

☆ 透けますねー?若干糸の(打ち込み)本数が少ない気が
☆ 新之助上布より硬い感じ(これはお客様によく言われます)
☆ この「つるっと」した感じ、何でしょう?→ どなたか教えてください、というか、大西新之助商店で大西氏に聞いてみます(専門家ですから)

透け感があるだけに、風が良く通るような気もします。硬さがある分も、涼しいかも。

うーん、やはり実際に着てみないとわからないことが多いものです。

後、気になるのは、洗濯後の縮みがどのくらいかるかです。
またお洗濯してみて、ご報告します。

それから、お付き合いのある染色家の小倉充子さんに、「麻帯揚げ、是非作ってください」
とお願いし、小倉先生も「また作ってみたかったのよ」(以前作られたことがあると思いました、確か)
と乗ってくださって、その後展示会用に制作下さった麻帯揚げ!

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麻の帯揚げがいいのよ、と、何度かお客様から伺ったことがありました。
目から鱗の、締めやすさと、しゃりっとした質感。楊柳のある生地を使ったので、帰って皺も気にならず。

結び目に柄が来るといいよねー、との先生のセンス、さすがです。ワンポンとの金魚が本当にすてき。
麻なので、たっぷり汗をかいても大丈夫。

夏きものは、麻で。

たまには絽も着たいですが・・・

posted by にびいろ at 17:01| Comment(0) | きものときもの周り

2013年07月12日

暑いときに熱い緑茶、主義?

ふーっ・・・暑いです・・・
梅雨もそこそこに、いつまでも寒いなー・・・から、一気に猛暑です。

さすがに、食欲は全くなく、冷たくて甘いものばかり欲しくなって
今年は、既に何回かき氷を食べちゃったことか。
最近のかき氷は、ちゃんと甘味処のものは、ふわっふわの氷で、うれしい、美味しい。

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でも、冷たいものを食べた後って、かえって汗が噴き出すような気が?
気持ちよく涼しくなって、お店から出たとたん、それまでの倍くらいの汗にまみれています・・・

うおがし銘茶築地新店さんで「小倉充子 夏きもの展」を開催中ですので、本日所用もあり伺いました。(実は会期中二度目、さすがに二日目にしてもう完売状態です・・・というのも困ったことだったのか、作品が追加されていましたよ!明日13日までです。)

うおがし銘茶さんでは、この期間「茶遊会」というイベントを開催中です。
500円で、まず入り口で水出し煎茶を駆けつけ一杯
宇治、静岡、八女、鹿児島 の四大産地のお茶の飲み比べ、小さめのお茶碗に一杯ずつ、と可愛くておいしいお茶請け付き。
水だし焙じ茶にはんぺんパニーニ(これ、なにげに美味しい)をいただいて
最後にどの産地が美味しかったか投票。
そんなイベントです。緑茶を中心にお茶をたくさん頂けます。

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お店から出てきてから、ちょっと汗が引いて暑さが楽になった感じがしました。
緑茶は身体を冷やす飲み物といわれますね。なんだか身体の中が落ち着いた感じ。かき氷を食べた後より爽やかに涼しい気がしました。

氷でガツンと胃から冷やすのは、年齢的にも余り良くないのかな〜、
緑茶で穏やかにスッキリするのが、身体の機能に(性別とか年齢とか)合ってるかなー、と思ったのでした。

普段は緑茶(お煎茶)余り召し上がらない方、お急須で入れた熱々のお茶、
猛暑にけっこうサッパリ快適です、お試しあれー。






posted by にびいろ at 21:06| Comment(0) | 日記

2013年07月11日

「きものサローネ in 日本橋 2013」新之助上布webshopとして出展します!

梅雨が明けて、「うわー来た!猛暑」と思っていた矢先、百貨店のセールをしないブランドは
もう秋の装いをディスプレイしていてびっくり。
アパレル業界にいると、季節感が狂うのもわかります。

さて、そんなことをいいつつも
こちらも10月のイベント 参加のご案内です

★☆ 大西新之助商店の「新之助上布webshopとしての参加です。小さなブースですが、新之助上布を是非お手に取ってご覧下さい。
   小さなブースには、個性的なwebshopやクリエイターが多数参加します。目から鱗のコーディネートも。
   きものの自由な楽しみ方を、ご提案出来たらと思います。

☆★ 昨年始まったきものと日本橋の魅力を問う、大イベント 昨年は、何がどうなるんだろう?ドキドキでしたが
   大盛況に終わりました。今年は昨年の反省も踏まえ、バージョンアップしています!

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昨年の会場 大ディスプレイ

「きものサローネin日本橋 2013」〜きものに溺れる三日間

日時 10月20、21、22日 の三日間
   10:30〜21:00
会場 日本橋三井ホール (COREDO室町 4,5F)
   野村コンファレンスプラザ日本橋 (YUITO5,6F )

オフィシャルサイト  http://kimono-salone.com


posted by にびいろ at 15:23| Comment(0) | きものときもの周り

2013年07月09日

タイのハーブでハーブボールを作るワークショップ

梅雨が明けて、身体も慣れない状態で食欲もなく身体もだるいし
エアコンの中に居ることが増えて、以前から気になっていた身体のむくみも顕著になってきました。

新大塚の gallery園 さんで 月1回開催されている 
タイ式ヨガとハーブボール作りワークショップ に参加しました。

思わぬ電車トラブルでタイ式ヨガには間に合わなかったのですが・・・

ハーブボール作りは、ハーブの香り好き、身体が冷えていて温めたい私にとっては、ほんとうに気持ちよくて。

https://www.facebook.com/events/672805156068881/

上記は先日終了したWSのご案内facebookイベントページです。

内容はこんな感じで

数種類のハーブをお好みでチョイスしてハーブボール作り。
   ↓
  作ったハーブボールをスチーマーでほかほかに温め。   
   ↓
  スチーマーにかけている間、
  肩まわりや下半身を中心に弛めるヨガ&セルフマッサージ。
   ↓
  ほかほか蒸しあがったハーブボールを使って、
  肩まわり、下半身を中心に温めセルフケア。 

 ※作ったハーブボールとおみやげ用ハーブボール、2個を
  お持ち帰りいただき繰り返し使えます。

今回は足や顔周りをマッサージ 可愛い大きさなのでツボに入る感じ。

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キレイなアジアンテイストの生地をご用意くださって、その中に、タイハーブ(乾燥ハーブ)をたくさん詰め込みます。
タイでは、療養にも使われると言うハーブボール、温めや、鎮痛、鎮静、消炎、むくみ取りなどいろいろな薬効があり
タイでは必須のハーブ等(タイの生姜とか)もあって、とってもエキゾチックな香りですが、私は大好きでした。

生地に包んだハーブを蒸して、身体をマッサージ。
終わった後に、どーっと汗が吹く出してきて、効果を実感しました。
galleryも暑かったことは暑いのですが、でも畳の上で、日光を遮っていると、不思議と心が静まって
暑さも静まります。エアコンの寒さより、好きかも(私は暑いのがわりと得意なのもありますが)

WS終了後に、りえ先生のお手製ミント酒のソーダ割りをいただき、おまけにクスクスやピクルスなど、ハーブをたくさん使った
あつまみ?お料理?もちゃっかり頂いて。1食賄えちゃえました(笑)

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暑い夏を心地よく味わえて、身体も軽くなって、すごく楽しかった。

ご一緒した方は、酷い肩こりが今日は急に軽くなったと喜んでいらした方が。わかりますー、その感じ!



posted by にびいろ at 11:38| Comment(0) | 仲良しな人たち