2013年06月23日

10年近く履いている下駄

かれこれ10年くらい前、京都で着付けを習ってる先生と、呉服屋さんの展示会で初めてお仕立てというものを
自分で経験しました。
それが、竺仙の綿絽の浴衣でした。何となく京都好みだなあ、と感じる納戸色の小振りの菖蒲の連続柄でした。
そしてその半年後くらいに、買った下駄も、浅草の履物屋さんで、初めて鼻緒を挿げてもらって買ったのでした。

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着物の世界は、お仕立て(オーダーメイドやパターンメイド)が多いですね。
昔は洋服もそうだったのでしょうけれど(NHK朝の連続ドラマのカーネーションから情報w)、今はすっかりオーダーの方が稀。

この下駄はずいぶん手荒に履いて、旅行に着物で行ってこの下駄を履き続けて底をすり減らしたり
あちこちぶつけて、黒の塗りは剥げてくるし。
そして鼻緒も、擦り切れ気味になってきましたし、赤い矢絣の鼻緒で気に入っていたのですが
今の私の着物には、少々赤の矢絣は可愛らしすぎるかなあ。と。

昔この下駄を求めた、履物屋さんに持って行ってみると
すっかりすり減ってあちこち塗りが剥げたり欠けたりした部分を貼ってくれて
新しい鼻緒にすげ替えることができました。

鼻緒は少し渋いものにして、すっかり生き返りました!
これから浴衣のシーズンです、下駄は大活躍。
私は麻や綿麻の着物を着る機会が多いので(絹物でさえ普段着ばかり)、下駄は重宝です。

やはり、既成の出来上がったものだけでなく
専門の人が作ってくれるもの、何度も修理に持って行けるものっていいですね。

そう言う意味でも、きものと着物周りの小物、そしてそれをきちんと小売りして下さる人、
は長いおつきあいが出来るんです。どんな形態のお店であれ、デパートであれ、町の呉服店さんであれ、webshopであれ
アフターケアも仕事のうち、と思って下さるお店は、着る人にも作る人にも、環境にも、見方ですね♪
posted by にびいろ at 23:43| Comment(0) | きものときもの周り