2013年06月29日

薩摩琵琶榎本百香さんとお蕎麦と珈琲*天真庵@スカイツリーのたもと

5月に、ギャラリーしあんさんで開催した「新之助上布とその仲間たち」展 でも、
琵琶と尺八のユニット「百夜月ーももよづきー」さんで、演奏頂いた

鶴田流薩摩琵琶 奏者 榎本百香さん のライブに行ってきました。(少し時間が経ってしまいました)

スカイツリーのたもと、押上駅から少し歩くと、十間橋 という橋が架かっています。
昔から、運河として交通の要所として発展してきた土地だそうです。
この辺りは〜墨東あたり、いまでは全部移転してしまっていますが,一大工場地帯だったのですね。

十間橋は。隅田川と荒川をつなぐ運河にかかる橋で、ココはスカイツリー撮影の名所でした。夜には川面に映る「逆さツリー」が撮れるからでした。
(撮影しませんでしたが、なるほどーと感心しました、きれいでした)

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その十間橋から伸びる商店街「十間橋商店街」にお蕎麦と自家焙煎珈琲のお店 長屋茶房天真庵 があります。その店内で
とても美味しいお蕎麦と珈琲がついた軽い(曲数が少なめの)ライブでした。

いつも聞いている、百香さんの音とはまた別の音、そしていつもとはちがうリラックスしたご本人の様子、
通り沿いに立つお店なので、外の車の音人の話し声、が入り交じって、暗い店内にロウソクを灯した演出も
なかなか、こころ静まる心地よい音楽と空間でした。

天真庵さん、行こうと思えば近所ですし、お蕎麦も珈琲もとても美味しかったので、また伺おうと思います。

天真庵さんのサイトを拝見していたら、
白井晟一氏ゆかりのものを収集されているご様子。白井晟一氏の建築は、以前展覧会で「原爆堂計画」の図面やパースを見て
強烈な衝撃を受けて以来、好きな建築家さんです。とても静かなで意志の強いたたずまいの建物を建てられた方だと思っています。
そんなお話も、ご主人とさせていただけたらいいな・・・

天真庵さんは、百香さんにとって、ある種のホームグラウンドのようなところのようで、
榎本百香さんのライブは定期的にひらかれているようです。また聴きたいな、と思いつつ、家路に付きました。

お気に入りの黒地の綿絽「化け猫」浴衣を着ていって、正解でした(^^)
posted by にびいろ at 00:36| Comment(0) | 仲良しな人たち

2013年06月23日

10年近く履いている下駄

かれこれ10年くらい前、京都で着付けを習ってる先生と、呉服屋さんの展示会で初めてお仕立てというものを
自分で経験しました。
それが、竺仙の綿絽の浴衣でした。何となく京都好みだなあ、と感じる納戸色の小振りの菖蒲の連続柄でした。
そしてその半年後くらいに、買った下駄も、浅草の履物屋さんで、初めて鼻緒を挿げてもらって買ったのでした。

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着物の世界は、お仕立て(オーダーメイドやパターンメイド)が多いですね。
昔は洋服もそうだったのでしょうけれど(NHK朝の連続ドラマのカーネーションから情報w)、今はすっかりオーダーの方が稀。

この下駄はずいぶん手荒に履いて、旅行に着物で行ってこの下駄を履き続けて底をすり減らしたり
あちこちぶつけて、黒の塗りは剥げてくるし。
そして鼻緒も、擦り切れ気味になってきましたし、赤い矢絣の鼻緒で気に入っていたのですが
今の私の着物には、少々赤の矢絣は可愛らしすぎるかなあ。と。

昔この下駄を求めた、履物屋さんに持って行ってみると
すっかりすり減ってあちこち塗りが剥げたり欠けたりした部分を貼ってくれて
新しい鼻緒にすげ替えることができました。

鼻緒は少し渋いものにして、すっかり生き返りました!
これから浴衣のシーズンです、下駄は大活躍。
私は麻や綿麻の着物を着る機会が多いので(絹物でさえ普段着ばかり)、下駄は重宝です。

やはり、既成の出来上がったものだけでなく
専門の人が作ってくれるもの、何度も修理に持って行けるものっていいですね。

そう言う意味でも、きものと着物周りの小物、そしてそれをきちんと小売りして下さる人、
は長いおつきあいが出来るんです。どんな形態のお店であれ、デパートであれ、町の呉服店さんであれ、webshopであれ
アフターケアも仕事のうち、と思って下さるお店は、着る人にも作る人にも、環境にも、見方ですね♪
posted by にびいろ at 23:43| Comment(0) | きものときもの周り

2013年06月20日

北海道土産はハッカ(ミント)づくし

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1週間前になりますが、今日本一過ごしやすい気候の土地、北海道に行っておりました。
実家が札幌にあるので、帰省です。

札幌に帰ると必ず寄るのが
スペース1−15(イチイチゴ)

札幌市中央区南1条西15丁目 1-319 シャトールレェーヴ
南1条西15丁目にあるから、イチイチゴ。
シャトールレエーヴ という古いマンションをリノベーションし,各部屋に小さな店舗が入っています。

ココを知ったのは
Siesta Labo. をいう石けんの専門店が入っていたから。もともと、webshopのみの販売でしたが、立ち上げた附柴さんが直にお客様と触れあるスペースを、ということで始めた実店舗。

他にも好きなお店が幾つかあり、必ず立ち寄ってしまいます。
そして、私の札幌土産はいつも「石けんとバスソルト」ということに(笑)だって可愛いし、いい香りだし、
日常的に使うから困らないと思うし・・・

そしてココの「ケアクリーム」も香りとパッケージが好きで、ハンドクリームやお風呂上がりのマッサージ用として愛用。

石けんもバスソルトもクリームも、季節に添って香りを変えて製品が出るところが、つい買っちゃう理由。
消費者心理、捕まえていますね♪

この季節は「ミント」
3つのミントの石けんと、ミントのケアクリーム

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☆★☆★☆★☆★ 
北海道北見地方は、ハッカの産地なんです。ハッカって、ペパーミントですよ!みなさん、わかってます?
厳密には西洋ハッカと和ハッカは違うようですが、素人が香りをかいでも、「うーんちがうかも」くらいにしか解りませんが。

+++++

もうひとつ、気に入ってるのが
北見ハッカ通商の「ハッカ油」
素敵な言い方をすれば「ミント エッセンシャルオイル」なんですが「ハッカ油」という製品名、いいですねー。

夏はミントのアロマを炊くだけで、体感温度が下がると言います。
このハッカ油は、スプレーになっているので、肌にスプレーは出来ませんが、ハンカチとかストールにスプレーすると清涼感大です。

今回、偶然、同シリーズの「バスソルト」を発見!
「ハッカ湯」って・・・。

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この会社のセンス、好きです。よくよく表示を見ると、東京の会社が製造元で、発売元が北見の会社。
やるな、北見。


posted by にびいろ at 16:38| Comment(0) | 日記

2013年06月19日

浴衣を着たくなる、下町の夏を迎えるお祭り

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7月になると、この辺は「地味だけど風情のある」お祭りが次々と。

6、7月と11、12月 はお祭りシーズンですね。

まずはメジャー級の「入谷あさがお祭り」

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畏れ入谷の鬼子母神様の朝顔市として有名なこのお祭りは、深夜、早朝から(朝顔だから)なので言問通りが交通止めになるほど。
かなりの人で賑わいます。若い人も多いので、「今年の若者浴衣」をチェックするのに最適!
朝顔は一鉢けっこうなお値段なのだけど、なんとなく見ていると欲しくなります。

もうひとつ、浅草寺の四万四千日 ほおづき市も翌週くらいに。なぜかほおづき市は毎年雨になるような・・・
しっとりぬれた浅草寺の赤いほおづきも色彩的にインパクトがあるんですけどね。

そして、小野照先神社の大祓

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茅の輪くぐりと富士(塚)登山、そしてキキョウなど花の鉢をくれます。
この富士塚がけっこうおおきいので、登るのが楽しいのですが、浴衣、下駄でいくと足下がちょっと危ないかも。
人形(ひとがた 紙で出来た人の形をしたもの)をもっていくと、お祓いをしてくれます。

合羽橋七夕祭り 

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合羽橋商店街は、合羽橋通り(厨房道具の専門店が並びます)と交差する
そんなに道幅は広くない商店街ですが、距離が長いんです。地元のお肉屋さんとか、八百屋さんとか、乾物屋さんとか(ここは知る人ぞ知る乾物店全国の乾物がいろいろあって楽しい)、普通の商店街です。徐々に人も少なく高齢化して、少しずつ閉店の店舗が出てきましたが
まだココの商店街は「生きて」います。

ココの七夕祭りはけっこう気合いが入っています。ぶらっと見に行くといろいろ楽しい。
地元の小学生の鼓笛隊のパレードとか、おわら風の盆保存会のひとたちの風の盆が夕暮れ時に通るので、それを見るのが好き。

現代の生活から、ちょっと時空がずれたような感覚になれるこんなお祭り。おしゃれでも何でもないところも下町ならではの魅力なのです。
こういうときにこそ、浴衣が着たくなります。



posted by にびいろ at 23:02| Comment(0) | 下町の風情

2013年06月15日

東京国立博物館 特別展 和洋の書 と三井記念美術館 河鍋暁斉

東京国立博物館は、ナショナルギャラリーだけあって本当に贅沢なプログラムが目白押しです。

昨日の日記に引き続き「書」がテーマ
台東区には台東区立書道博物館、という粋な博物館があります。ここ穴場です、ちなみにお向かいに「子規庵」があります。生前の正岡子規が過ごした住まいを、小さな記念館として残しています。

さて、7月13日からの東京国立博物館 特別展は
「和洋の書」

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私は書道を習ったことがほとんどない(半年くらいひらがなを習ったことが・・・)ので書を見るのは好きですが知識はありません。
すごいなーとかきれいだなーとか思って観るだけです。

ですが、書には「料紙」(書道を彩るための装飾が施された紙)が付きもので、私の興味はそちらが主です。

本阿弥光悦の、嵯峨本なんかは垂涎ものです。
白の美、と言われますが
白い紙にうっすらと白く光る「雲母」で摺った装飾は本当に美しいです。

割と地味なので、混んでいないだろうと予想していますが
意外に、書を習っている人が押し寄せるかも。

早い時間を狙います。

もう一つ気になる展覧会は
三井記念美術館が現在公開中
「河鍋暁斉の能・狂言画」展

河鍋暁齋は、独特の綿密な計算に基づいた構図やグロテスクさが特徴的な江戸の絵師(浮世絵)です。
能・狂言をテーマにした暁斉の版画、興味深いです。
posted by にびいろ at 22:41| Comment(0) | 日本のこと